ドイツとアメリカの調査結果で,完全自動運転車に乗りたくない人が55%いることがわかりました。私は,完全自動運転車になったら喜んで乗ると思っていたので,少し意外な調査結果でした。Ginazineに紹介記事が出ています。
なぜ完全自動運転車に乗りたくないのかというと,納得の理由です。
「誤作動を起こすかもしれない。」
高速道路を100km/h以上の速度で走っている時に誤作動を起こされたら,それは恐怖ですよね。「座して死を待つ」なんて超然としていられないと思います。それを想像すると,恐怖が前面に出てしまって,自動運転車に乗ろうという気にならないのはよくわかります。
コンピュータが誤作動やフリーズを起こすことを頻繁に経験している現代の人からすると,当然の心配です。誤作動を頻繁に起こす汎用OSを販売したMicrosoftやAppleの責任は重大ですね。
Windows OSには[Ctrl]+[Alt]+[Del]を押して強制再起動の方法や,電源ボタン長押しで電源ブッチがあります。自動運転車にも,強制停止の仕組みを作って,それは最優先の優先度をつける必要があるのでしょう。多分,自動運転車を研究/開発している人たちは,安全を最優先に設計しているでしょうから,緊急時の対処はちゃんとできてくると思っています。
とはいえ,万が一ということがあるから,心配なんでしょうけどね。
こんな調査結果が出ても,私としてはやっぱり自動運転車に期待しています。
自動運転車は,万が一事故を起こした時の責任の所在はまだ明確に決まっていませんが,日本では今の所運転者に責任があるとされています。一方,ドイツでは自動車会社だとしているようです。
私は,ドライブレコーダーなどで運転者の無過失が説明できれば,自動車会社(自動運転システムの開発元)の責任として良いと考えています。自動車保険もそのように整備されていくでしょう。
システムが誤作動を起こして事故を起こしてしまうという心配事については,私は楽観的です。自分でハンドルを握って,事故を起こすよりも,システムに任せておいた方が確率的に優位なら,システムに任せてしまいたいです。また,自分の運転で事故を起こして,人に危害を加えてしまうリスクもなくなるわけですし。
あと10年くらいで,完全自動運転車は街に出てくることになると言われています。今から楽しみです。