平穏な週末を過ごす予定だったのですが,すごいニュースが飛び込んできました。企業のシステム管理部門は大騒ぎになっているのではないかと思います。
すごいニュースとは,Windows OSの脆弱性を悪用したランサムウェアを利用して,世界的にハッキング被害が出ているというニュースです。イギリスの病院ではPCが利用できなくなって診療に支障をきたしているそうです。
Windows OSの脆弱性自体はMicrosoftの3月月例パッチで修正されています。リンク先のMS17-010が該当します。しかし,被害を受けているPCはこのセキュリティパッチを適用していなかったのでしょう。ニュースによると,被害を受けたイギリスの病院は,PCの大半がWimdows XPだったとのことです。Windows XPはMicrosoftがサポートを終了したOSですので,そうなると,この被害は防ぎようがありません。
毎度のことですが,OSのパッチは最新版を適用しましょう。ランサムウェアに感染して,ファイルが暗号化されてしまい身代金を要求されると大変ですもんね。
このニュースが出てきたのは2017年5月13日(土)の午前中でした。日本はちょうど金曜日の夜から土曜日の朝だったので被害の報告が出ていないだけで,PCの電源を落とさずに帰ってしまっているセキュリティパッチが当たっていない端末は,この攻撃を受けてしまっている可能性があります。月曜日に出社したら,まずLANケーブルを抜いてからPCを起動し,ウィルススキャンをすることを推奨します。その後,念のためにWindows Updateで最新版のパッチができようされているか確認するようにしてください。