MicrosoftといえばWindows OSで世界征服を成し遂げた会社です。それはもう,IT業界ではずば抜けた影響力があります。そんなMicrosoftが社内のウィルス感染状況を発表しています。このニュースのネタ元はLiveDoorニュースです。Microsoftは自社で開発しているWindows OSがハッカーの標的になっているのですから,社内へのアタックも多いのでしょう。
2015年下半期で,約200万件のウィルスを検出して41件の感染を確認したそうです。
Microsoftはソフトウェア開発をしている会社なので,開発の中でウィルス検出ソフトが邪魔になることもあります。そんなPCにウィルスが感染してしまったケースもあるのかもしれないので,この41件が全てウィルス検出ソフトが検出できない未知のウィルスだとは言い切れないと思います。とはいえ,半年で41件も感染してしまうとは。社内のパソコンやネットワークを管理している情シス部門の人の苦労は大変なものなんでしょうね。
近頃は,セキュリティインシデントが発生したら,それを共有することによって同じインシデントが他のシステムへ侵入することを防止する方策が取られるようになっています。日本では日本シーサート協議会というところが,旗振り役をしているそうです。悪い人たちは,ウィルスの作り方や不正侵入のやり方など,とっくの昔から情報共有しています。これに対抗するためには,防御側も情報共有が必要だということです。
ずいぶん後手に回ってしまいましたが,もう勝手なことはさせないぞ!という決意で進めることが大事だと思います。
今回のMicrosoftの情報提供も,注意喚起を促すために有効だったのではないでしょうか。