近頃Macをターゲットとしたマルウェアが発見されたというニュースが多く出ています。今回紹介するニュースもそれに関連していますが,CNET Japanの記事を読んでいても,どう対策すればいいのかよくわからなかったので紹介します。
そのマルウェアとは「Backdoor.OSX.Mokes」と名付けられています。もともとは「Mokes」というWindows系で動作するマルウェアだったのですが,Linuxに続いてOS X版も発見されたということになります。LinuxとOS Xはカーネルが似ているので,Linuxで動作するならOS X版を作るのはさほど難しくないから,派生種が出てきたのでしょう。
これからは,マルウェアもクロスプラットホームで書かれて,Windowsじゃないから安心という時代じゃなくなりますね。(なんて指摘は随分前からされていますが。。。)
ここまでは,マルウェアのよくある注意喚起ですが,私がニュースを見ていて危険に思ったのは,最後に書かれている,「
感染がどの程度広がっており、ユーザーにとってどの程度の危険があるかは、まだ分かっていない。」という一文です。
このマルウェアを発見したのは,ウィルス対策ソフトベンダーの「Kaspersky」です。通常,この点のニュースはマルウェアの発見と同時に自社の対策ソフトは検出に対応したから利用してください。という宣伝も兼ねているはずなのに。
CNET Janapの記事は,それを書いてないのです。
不思議に思ってちょっと検索してみたら,AAPL Ch.というブログにKasperskeyを含めた複数のウィルス対策ソフトがこのマルウェアの検出に対応していると書いてました。
いずれにしても,新しく発見されたマルウェアで,どのような危険性があるのかわかっていないものだということです。気をつけましょう。