タイトル | シンギュラリティは近い |
著者 | レイ・カーツワイル |
出版社 | NHK出版 |
読了日 | 2016年7月15日 |
今世紀の前半に技術的特異点(シンギュラリティ)が訪れる。どこかの本で,2045年だと言われていた。これは,コンピュータの能力が人間の能力を追い越し,人間の脳を完全にシュミレートできるようになることを意味する。
コンピュータの能力は指数関数的に増大しており,現在その能力は指数関数の傾きが大きく変化する時点にある。これからの変化は,人間の通常の感覚(線形的)では理解し難いほどの変化となるそうだ。
人間は,物事を線形的に捉えてしまうので,今の変化の割合がそのまま継続すると思ってしまう思考の癖があるので,指数関数的な変化は想像できないらしい。
著者は人間とコンピュータが融合して新しい人類が生まれると言っている。それはすごいことだと思うが,やはり倫理的な問題が発生するのだろう。
また,人間が意識として死ななくなると,人口爆発はどのような結末になるのだろうか?戦争が起きて,エネルギー源が閉ざされた時は,人類の滅亡の時なのだろうか?いろいろ考えさせられる本だった。
何はともあれ,技術的特異点を見ることができる世代であることに感謝するし,2045年まで生きていたいと強く感じた。2045年だと,もうおじいさんになってるなぁ。