タイトル | なぜ今,私たちは未来をこれほど不安に感じるのか? |
著者 | 松村嘉浩 |
出版社 | ダイヤモンド社 |
読了日 | 2015年8月25日 |
私たちが感じている「漠とした不安」の原因はどこにあるのか?それを解決するにはどのようにすればいいのか?について,著者なりの解決策を論じている。
女子大生と教授によるやりとりで,経済や経済史についてわかりやすく解説していて,漫画のストーリーのたとえ話などで引き込まれるように読み進めることができた。
資本主義は略奪する対象がなくなってしまって行き詰ったという説を,どこかで聞いたことがあるが,著者はそれを先進国による低開発化と言っている。植民地先を分断して統治することで,国として機能することを阻止しているという説明には納得できた。
行き詰った資本主義について,本の後半には著者なりの解決策が書かれている。支配階級の人たちが,清貧を良しとするモラルを持つことが必要だが,それを現代日本に求めるのは酷かもしれない。悪性インフレで,国家が崩壊するよりは良い選択肢であると,支配階級の人たちが気づけば良いのだけれど。。。
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