2019年第3四半期のクレジットカード不正使用被害額が68億円だったと発表されました。これは日本国内の数字です。全世界だともっと多いんだと思います。
Security NEXTに紹介記事が出ています。記事には2016年頃からの不正利用金額の推移がグラフで出ていて,不正利用の増減がひと目でわかります。この1年くらいは60億円後半で推移しているようで,特に急激に増加しているわけではなさそうです。
不正利用の手口は,番号盗用の被害が全体の8割を占めています。次に偽造カードが4.6%くらいです。その昔,クレジットカードが磁気カードだけだった頃は,偽造カードでの不正利用が花盛りだったのに,ICカード化されてからは,偽造することが困難になって,偽造カードの不正利用の比率が下がってきていることがわかります。
一方,番号盗用については,クレジットカードの番号がわかれば,インターネットショッピングで非対面で買い物ができることから増加しているのだろうと思われます。ショッピングサイトからのクレジットカード番号の流出事故や,フィッシングサイトでのクレジットカード番号入力詐欺などで,不正の取得したクレジットカード番号を利用しているんでしょう。
自分が被害を受けないためには,以下3つのことに注意しておくことが大事です。
・フィッシングサイトへ誘導する怪しいメールに気をつけること。
・パスワードの使い回しをやめて,ショッピングサイトからのユーザ情報流出時に,被害を最小限に食い止めること。
・クレジットカードの利用明細を毎月見て,覚えのない購入がないことを確認すること。
覚えのない購入があった場合は,クレジットカード会社に連絡すると処理してくれるそうです。私はまだその経験がないので,連絡したことありませんが。