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GigaZineに面白い記事が出ていました。「ストレスを受けた植物は「超音波の悲鳴」を上げていると研究で判明」したのだそうです。人間の耳で聞こえる音波数を超えているのが超音波なので,当然人間には聞こえませんが,ストレスの程度によって異なる周波数の超音波を発生させる植物があるのだそうです。

動物は自分の意思を行動で示すことができますが,植物は地面に根を張っているだけに,自分の意思を行動で示すことが難しいです。研究者から言わせると,植物も自分の意思で茎や歯の伸ばす方向を決めているのだということになるのかもしれませんが,人間がぱっと見て,それを感じることはできないような気がします。
今回の研究結果では,行動ではなく超音波の音を発することで,植物が自分の状況を周りに知らせることができるのだと示されています。植物ってすごいんですね。

記事によると,今回の研究では旱魃による乾燥状態と人工的に茎に傷をつけた状態で,どのような超音波を発生するか確認したそうです。すると,それぞれ異なった周波数の超音波を発することがわかりました。人間で言うと「喉が渇いた」と「痛い」というところなのですが,植物も同じように区別をして自分の意思を発しているといえます。
この研究を発表した人は,この超音波を分析することによって,乾燥に強い遺伝子を持った個体を識別できたりするのではないかとコメントをしています。農業にとっては,そのような個体を識別できることは,生産性を高めるために大事なのでしょう。

でも,植物って移動することができないので,このように乾燥を周りに伝えても,周りの植物は助けてあげることもできないし,自分が逃げることもできないですよね。それなのに,どうしてこんな能力を持つようになったのか,不思議です。昔は人間もこの植物の声を聞くことができて,乾燥していることを聞いたらお水をあげていたりしたのかなぁって,のどかに考えてしまいました。

日本人は,万物に神が宿るって信じている(いた?)傾向がありましたので,やっぱり植物も大事にしてあげなくてはいけないんだろうなぁ。

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