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生体認証が流行っています。昔から使われているもので言うと,刑事事件操作の指紋,キャッシュカードの指静脈があります。最近は,Windows HelloやiPhoneのFace IDなどの顔認証が多く利用されるようになってきました。ところで,この生体認証ってどのくらい正確なのでしょうか?

例えば,キャッシュカードで貯金をおろすときに4桁の暗証番号を入力します。これは,正しいか誤りかのどちらかに必ずなります。しかし,キャッシュカードの指静脈で認証するときは,どのくらい本人らしいかの確率で判断しているため,100%正しいと言うことになりません。
メーカーのサイトを見ると,他人を本人と間違って判断する確率が0.0001%以下,本人を他人と間違って判断する確率が0.01%以下だそうです。とても低い確率ですが,多くの人が利用すれば頻繁に発生することになります。

なので,キャッシュカードは生体認証にプラスして,暗証番号も入力させているのです。

Windows HelloやFace IDは,他人が認証に成功してしまう動画が結構公開されています。「Face ID 突破」などでググって見ると出てきますよ。Appleのサイトでは他人を本人と間違って判断する確率が100万分の1と宣伝しています。双子や兄弟などは確率が変わってくると但し書きが書いてありますが。。。

WindowsとiPhoneで採用されたことで注目されている顔認証ですが,Gigazineで憂慮すべき記事が紹介されています。ロンドン警視庁が運用している監視カメラの映像と犯罪者のデータベースをマッチングするライブ顔認証システム(LFR)の精度が笑っちゃうほど低いらしいのです。LFRでクロと認識された人のうち81%が無実だったとのこと。

日本にも監視カメラが大量に設置されていますが,これを顔認証システムに接続して自動的に手配犯を割り出すことに利用され出すと,方々から手配犯発見のアラートが上がるけれど,実際に手配犯なのは20%程度だと言うことになります。20%も正しいアラートが上がるのならば問題ないと判断するケースもあるのかもしれませんが,これはアラートを人がチェックして,真偽を判定することになるので,大変な手間になるのはずです。
もっとも,自動化しないと,全て手作業で判断しているのでしょうから,それよりはマシになる可能性もあります。

危険なのは,80%の確率でシロなのに,監視カメラの顔認証システムがクロと判断した場合に,警察が動いて職務質問とかされてしまうケースです。いきなり警察官に呼び止められて,痛くない腹を探られても困りますよね。
日本の監視カメラが顔認証システムに接続されないで欲しいです。

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