なんともやりきれない記事がGigazineに紹介されています。何かと言うと,石油メジャー最王手のエクソンモービルは,二酸化炭素の濃度が高くなり,気候変動が起きるであろうことを,40年も前から割と正確に把握していたのですが,このことを隠し,米国議会へのロビー活動などによって,反地球温暖化キャンペーンを繰り広げて成功させたそうです。エクソンモービルは,石油の販売で商売をしている会社ですから,石油が売れなくなってしまうと困ることはわかります。しかし,人類全体のことを考えて行動することができなかったのかなぁって思うと,とても残念な気持ちになります。
詳細はGigazineの記事を参照して欲しいのですが,現在の大気中の二酸化炭素の濃度は415ppmです。エクソンモービルは,1978年の時点で2020年の大気中の二酸化炭素鵜の濃度を400〜420ppmになると予測していました。そして,それが現実になったのです。
2000年頃にニュースとかでよく紹介されていた地球シュミレーターの気温上昇予測についても,不気味なくらい正確に予測されていたという記事を読んだことがあります(研究報告の資料がありました。こちらのHiatus問題というタイトルのページにグラフがあります)。
観測値を見ると2005年くらいから気温上昇が止まっているようにも見えます。これを私たちの地球温暖化防止の取り組みのおかげなのか,たまたまなのかはわかりません。何れにしても,地球温暖化防止の取り組みは継続する必要がありますね。