巷では生体認証が流行っています。iPhoneのFace IDやWindowsのWindows Helloなど,デバイスにログインするときは,生体認証を使うことが増えているのではないでしょうか。
私も,iPhoneはFace IDを登録してありますし,Windows Helloも登録してありますので,パスワードを入力してデバイスにログインするのはMacくらいという生活になっています。もっとも,そのほかのFaceBookや楽天へのログインは相変わらずID/パスワードを利用していますが。
そんな生体認証花盛りのときに,Microsoftが顔認証の過度な利用は規制したほうが良いという提言を出していて驚きました。Forbes Japanの記事に出ています。
現在の顔認証の精度だと,黒人の顔を判別するときに,他の人種よりもエラーの発生率が高いのだそうです。だから,現在の顔認証を政府の機構で使おうとすると,人種差別を助長するような状況になってしまうのではないかというのが,Microsoftの呼びかけの内容です。
今のAIの仕組みはサンプルを学習させる方法なので,単に黒人の顔データのサンプルが少ないだけなのだから,サンプルを増やす試みを各ベンダーが実施することが必要なのだと思います。おそらく,政府機関は顔認証の導入を今後ためらわないような気がするので,ベンダー側が各人種のデータを揃えるようにしないといけないのではないでしょうか。
日本でも顔認証製品を販売しているベンダーがあります。日本のベンダーの製品だと,日本人を識別することは得意だけど,アジア系以外の人種を識別するのは苦手とかいうパターンがありそうですね。