中国の通信機器メーカHuaweiが,北朝鮮の無線通信網「Koryolink」の立ち上げに深く関連していたとニュースになっています。Huaweiは米中の貿易戦争でターゲットにされて制裁の対象になったことで話題になりました。つい先日の2019年7月に制裁の緩和の予定が発表されたばかりでした。Ginazineに記事が出ています。
もしこのニュースが事実なら完全にアウト。フェイクニュースだとしても,ダメージは相当大きいと思います。
米国は米国の技術を輸出する時は,厳しい輸出規制を行なっています。この輸出規制は,米国の外でも適用されるので,たとえ,日本で開発した製品であっても,米国の技術を使っているならば,米国の輸出規制に従う必要があります。
中国でも同様で,Huaweiは米国の技術を適用した製品を輸出する場合には,米国の輸出規制に従う必要があります。米国は,北朝鮮やイラン,シリアなどの国にこれらの技術を輸出することを認めていないので,今回のニュースになりました。
北朝鮮は自国で無線通信網を構築したいと当然考えているでしょう。でも,自国にその技術がない場合には,親しい国から技術を移管してもらう必要があります。その「親しい国」が中国で,中国の企業であるHuaweiに中国共産党から指示が出て製品の輸出になったのかもしれません。だとすると,Huaweiは米国の輸出規制に従うよりも中国の指示に従ったことになります。中国の企業だから,この選択肢しかなかったのでしょうけれど。
これが事実だとすると,Huaweiは米国の法律で罰せられることになります。そして,米国技術を使った製品の販売ができなくなってしまいます。
こんなリスクの高いことを,本当にHuaweiはやったのかなぁ?
制裁緩和の発表がされたばかりでこのニュースは,タイミング良すぎない?
そんなふうに考えると,フェイクニュースのような気もしてきます。
それとも,Huawei潰しを狙った,確信犯的なリークなのかも。