2018年頃から色々騒動になっていた,GoogleのAI技術の軍事活用についての記事がGigazineに出ています。今回は,AI活用計画に,大量のクラウドワーカーを利用していたということです。
AI技術を軍事活用することについては,Googleの従業員が大規模な反対運動を行ったため,クラウドワーカーを利用する方針に変更したのだと思わせるような,キャッチーな見出し(GoogleのAI軍事活用計画に大量のクラウドワーカーがそれと知らずに協力させられていた)だったので記事を読んでしまいました。
でも,よく読むとクラウドワーカーに発注していた仕事は,画像データに対し,ラベル付けを行うような単純反復作業だったようです。AIにオブジェクトを識別させるためには,最初の学習じにラベル付けしたデータを読み込ませる必要があります。だとすると,軍事活用のためだけではないような気もしてきます。それに,Googleの従業員にこのようなラベル付けの単純作業をさせるとは思えないし。
なんとなく,ミスリードさせるようなタイトルですね。
AIを軍事活用しないとGoogleは表明していますが,国防総省の潤沢な予算をAIにつぎ込んだ方が事業の推進に良いのになぁって思います。インターネットだってGPSだって,Googleが利用している技術はもともと軍事用途のものだったのだから,今回も,軍事費を使って進めた方が効率的なんじゃないかなぁっていう意味です。AI技術で戦争を起こした方がいいなんて思っていませんが。
人間が画像にラベル付けをしてAIが学習するのを助けることでAIが賢くなっていき,その人間の仕事を奪っていくのかなぁ。